大洋PVC TE エチレン・塩ビコポリマー

内部可塑化効果により溶融粘度が低下するため、特に加工性が優れており、その利点を生かして多岐の製品分野で使用されています。

グレードと用途

グレード 平均重合度 K値 揮発分
(wt%)
見掛け密度
(g/ml)
用途
TE-650 600-700 55.7-58.8 ≤0.5 0.54-0.64 硬質フィルム・シート、ABS難燃化ブレンド剤、マスターバッチベースレジン、射出成形品、発泡異形押出品
TE-800 740-840 60.0-62.6 ≤0.5 0.54-0.64 硬質フィルム・シート、プレート、異形押出品、ブロー成形品
TE-1050 1000-1100 66.1-68.1 ≤0.5 0.46-0.56 硬質異形押出品、軟質フィルム・シート、射出成形品、軟質チューブ、履物
TE-1300 1250-1350 70.7-72.3 ≤0.5 0.40-0.50 軟質フィルム・シート、レザー、軟質射出及び異形押出品
TE-1700 1600-1800 75.7-78.1 ≤0.5 0.40-0.50 高弾性フィルム・シート、レザー、軟質射出及び異形押出品、電線被覆
TE-2200 2100-2300 81.3-83.1 ≤0.5 0.40-0.50
TE-2800 2600-3000 85.6-88.6 ≤0.5 0.40-0.50

(※)数値は保証値ではありません。

特長

  1. 優れたドライアップ性
    粒子が多孔質で可塑剤吸収性・ゲル化性に優れ、ドライブレンド性は極めて良好です。
  2. 優れた流動性
    溶融粘度が低いため、流動性が良く同一重合度のTHと比較して約10℃低い温度で加工できます。
    また、重合度が100~150程度低いTHと同等です。
  3. 高温時での伸びが大きい
    特に、深絞りの真空成形、ブロー成形、延伸成形等に適しています。
  4. 加工性改良剤としての機能
    塩ビホモポリマーとブレンドし、特に流動性を改良することができます。
  5. その他
    熱安定性、耐衝撃性、耐候性、耐薬品性、透明性はTHと同等です。

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